何が悔しいって、
そりゃ、持ってるのがわかっていて、それが探し出せないってこと。
比べっこが出来ないっ!!
あぁ、消化不良・・・。
まぁ、でも、あの名作が復刻したんです。
気持ち入れ替えて、ご紹介しましょう。
【AIR ZOOM FLIGHT THE GLOVE】
GARY PAYTONのシグネチャーシューズです。
1998年にリリースされたモデルですが、今見ても斬新なシューズですね!!
ジッパーを下げて、ペロリンすると、真っ赤なプラパーツがドーン!と現れます。
NIKE 100に当時の開発者やデザイナーのコメントが載っています。
抜粋してみますね。
『捻挫した足首を守る医療用装具に注目したんだ。バスケでは足首を捻るケガは日常茶飯事だ。そこで、装具の構造やサポートをどうしたらシューズに反映出来るか考えてみた。シューズにペンを差して、足首を両側から保護するようにして、そのまま立ち上がってジャンプしたり、カッティングなどのバスケの動きをしながら感覚をつぶさに調べてみた。ペンをちょうど副え木のように用いて、くるぶしを支えてみたりしたんだ』
『そのペンの発展形が”モンキーポー(サルの手)”と呼ばれるサポートシステムだ。”指”の部分は一方向しか曲がらないため、足首の捻挫を防いでくれる。シューズを構成するレザーなどの副素材も削減できた。その結果、かつてない軽量のバスケットシューズが完成した。ただし欠点が一つ。伝説的なバスケシューズ・デザイナーのエリック・アバー曰く、「見た目が奇抜すぎた。耐久テストの結果も素晴らしく、プレーヤーにも大評判。軽量で、サポート力も強いのだが、【この外見だけはどうにかならないだろうか?】という反応が多かった。ごちゃごちゃとした、落ち着きのないルックスが不評だったんだね」』
ってなわけで、隠しちゃえーでシュラウドを採用したのでしょうね。(笑)
オリジナルではジッパーを保護する部分のスウッシュはブラックアウトされてましたね。
このモンキーポーを隠したグローブは、GARYのニックネームであるTHE GLOVEから来ています。彼の手の大きさは有名だもんね。
内側を保護するべくレザーが貼られているけど、ココの形状も微妙にオリジナルとは違うね。
ヒールのプルタブの"FLIGHT"はオリジナルのホワイトからレッドに変更されていますね。
"THE GLOVE"と書かれている部分は、オリジナルでは"ZOOM AIR"表記でした。
カーボンシャンクはTPUに変更されています。
シューレースはシルバーからホワイトへ。
最も違和感があったのは、この足入れの部分。復刻版の方がモリモリになっています。オリジナルはこんなに厚くなかった様な気がしますね。
ちょこっと変更点はあるけど、概ね、完成度の高い復刻だと思います。
最後に、このモデルにはこんな逸話が残っています。
再び、NIKE 100より抜粋します。
『着地の際に他選手の脚に乗ってしまったペイトンは足首を捻挫、しかも外転捻挫してしまう。外転捻挫は通常、脚の骨折を伴うものだが、ペイトンはモンキーポーのお陰で免れることができた。脚を守ってくれたシューズに感謝するため、彼はその翌々日、ナイキに電話をかけたという。』