ポン日記: AIR JORDAN再考２３４

2015/08/02

AIR JORDAN再考２３４

「名は体を表す」

名前ってとても大事なんです。DQNなモノではダメなんです。伝わらないんです。

さて、今回のAJ再考では、この5つのシューズを使って話を紡ぎます。名前にフォーカスして行きますよ。

NIKE.COMでは、今回のシューズを"AIR JORDAN 1.5"と紹介しています。

つまりは、AIR JORDAN 1とAIR JORDAN 2の「中間」だ、ということですね。

しかし、

このシューズの正式な名前は、

【AIR JORDAN 1 HIGH THE RETURN】

と言います。

オフィシャルでいくら"1.5"だと言っても、ボックスの名前がそうなんだから、このシューズは"THE RETURN"なんです。（笑）

コンセプト的には確かに"1.5"なんだけど、なぜ"1.5"なのか、なぜ"THE RETURN"なのか、それらを伝えたいのが今回のポン日記です。

1985年/1986シーズン、NBAに華々しく登場した稀代のスーパースターMJは、骨折というアクシデントにより、その2年目のレギュラーシーズンのほとんどを欠場しなければなりませんでした。

その様子はこのVで見ることが出来ます。

周囲は次のシーズンに復帰すべきという考えがほとんどだったそうですが、MJは懸命なリハビリを行い、試合時間の調整をしながら体をゲームに慣らせて、その年のプレイオフに完全復帰を果たします。

ちょうどその頃、NIKEは新型のAIR JORDANの開発を進めており、負傷した箇所への負担軽減と新型のテストを兼ねて、復帰間もないMJにAIR JORDAN 1のアッパーにAIR JORDAN 2のPUソールをガッチャンコさせたシューズを提供しました。

よーく見るとガッチャンコシューズを履いていますよ！！

このシューズはMJのPEであり、テストモデルでもあるので、もちろん市販化されることはありませんでした。

しかーし、

AIR JORDAN 30周年の2015年、NIKEはそんなバックストーリーを具現化しました。

プロダクト的にはAIR JORDAN 1と2のガッチャンコなので"1.5"であり、

ケガから復帰したという"Return"とテストモデルをもう一度世の中に復活させたという"Return"のダブルミーニングが"THE RETURN"なのでしょう。

アニバーサリーイヤーのJBからの贈り物です！！

アッパーは「あぁ、これぞAIR JORDAN 1ね」の赤白黒カラー。