2020/05/13

AIR FLIGHTのススメ

今日の主役は、

AIR FLIGHTです。

AIR FLIGHTと言えば、1989年にデビューしたAIR FORCEのラインと双璧を成す「跳び」のプレイヤー向けのバッシュのラインです。

当時としてはプレイヤーのプレイスタイルに応じてカテゴリー分けをするのは画期的で、シグネチャーラインを除いて、NIKEはFORCE・FLIGHT・UPTEMPOと更に細分化させる戦略を取ることになります。

1989年当時、「跳び」のプレイヤーの代表格はMJで異論は無いと思います。

MJのシグネチャーであるAIR JORDANは3作目でTinkerおじさんをデザイナーに迎え、画期的な3/4(スリークォーター)カット・Visible AIR・JUMPMANという新しいバッシュ像を世に送り出しました。

1988年のAIR JORDANのセールスはイマイチだったという説があります。1989年にモデルチェンジしたAIR JORDANはそのメカニカルでデコラティヴなデザインが黒人層に受け入れられ、その後のAIR JORDANの爆発的流行の起爆剤になりました。

これはあくまでも結果論です。

NIKEはAIR JORDANを独立したカテゴリーにするか、新たな「跳び」のプレイヤーのためのFLIGHTラインのトップモデルにするか、あくまでも伝えられている内容から想像するに、その狭間で開発されたのが1989年型のAIR JORDAN IVになります。

だから、AIR JORDAN IVのタンラベルはJUMPMAN+FLIGHTロゴだし、ボトムパーツがAIR JORDAN IVとAIR FLIGHTは同じなわけです。

近年、AIR FLIGHTと言えば、

復刻リリースされている、AIR FLIGHT 89と呼ばれるこのタイプですよね。

"89"とは19"89"年のことを指すのは容易に想像出来ます。

なぜ、わざわざデビューの年をモデル名に冠する必要があるのか・・・。

それは、

AIR FLIGHT 90というモデルが存在したからです。

80年代が終わり、新しい90年代の幕開けとして、AIR FLIGHT IIとするよりもAIR FLIGHT 90とした方が「新しさ 」のインパクトは強いでしょう。

なので、その前年にリリースされた初代AIR FLIGHTの復刻には"89"が敢えて付けられていると推察されます。

ちなみに91年型のAIR FLIGHTは"91"とは付かず、単にAIR FLIGHTでした。これはAIR JORDANにも言えることよね。IVだのVだのは便宜上の後付です。

AIR FLIGHTはやっぱり冒頭に載せたカットの高い方のことを指すわけで・・・、今の89に対して、

古いファンからすると、ありゃ、AIR FLIGHT LOWでしょ!!と言いたくなる気持ちもわかります。(笑)

当時、日本では正式なリリースが無かった(と思われる)AIR FLIGHT LOWはアッパーこそ違うけれども、やっぱりAIR JORDAN IVの雰囲気を醸し出していたし、何よりもAIR JORDANを履く勇気が無かった部活生にとっては嬉しい選択肢だったかも知れません。

AIR FLIGHT LOWを履きつぶした部活生は、次にAIR BOUNDをチョイスする傾向が強かったし、完全なLOWではない3/4というカットはクシュクシュソックスとの組み合わせも絶妙にカッコよく映ったものです。。。

という、おじさんの戯言はここまで。

AIR FLIGHT LOW改め、

【AIR FLIGHT 89】#033

【AIR FLIGHT 89】#034

【AIR FLIGHT 89】#035

です。

Visible AIRのミッドソールとアウトソールのパターンはAIR JORDAN IVのソレでしょ!






このタンのFLIGHTロゴ、大きくササッと流れる様なデザインは今見ても惚れ惚れします。



ベロ裏のタグも逆さまが基本だぜ!!



逆さまの理由はね、童貞のために教えるとね、当時はタンをめくって履くスタイルが流行していたんだって。僕はそんな履き方をしたことも見たこともないけど(笑)、きっとナメーリカでのことだと思うよ。んで、ペロンして履いた時に、相手からちゃーんと読める様になるってわけ。AIR JORDAN Vのタン裏のタグも同じだぜ。

まぁ、良いや。

トゥ周りを見るとやっぱり昔のシューズのデザインだなぁって思います。でも、安心感あるんですよねー。



AIR JORDAN IV程ではないけど、プラパーツ使いが80年代後半の流行りです。AIR FLIGHT LOWはAIR FLIGHTのプラパーツが省略されちゃってるけどね。

AIR FLIGHTと言えば、初めて見た時の違和感は小さく上の方にデザインされたスウッシュです。今は自由にデザインされているけど、当時としては奇異に映ったんです。



横から見ると、古いタイプのLOWではなくて3/4といういわゆるMIDカットの美しさがよくわかります。



AIR JORDAN IVのヒールはプラパーツにNIKE✔AIRだけど、AIR FLIGHT 89は刺繍です。



ヒールに刺繍が入っているとドキドキするのは、けっこう古い変態さん達です。(笑)

これはシカゴのシティフラッグのデザインだって。インソールにも入ってるよ。

部活生だった当時、僕はLOWじゃなくって白黒のAIR FLIGHTを履いてたんだよね。その次がAIR ALPHA FORCE II。友人がAIR FLIGHT LOWを履いていて、なんとなく被るのイヤじゃん。(笑)

なので、僕のAIR FLIGHT LOW、いや、AIR FLIGHT 89デビューは大学生の頃。

フットロッカーの型別注のミッドストラップ付きの89も履いたっけ。

今、AIR JORDANの初期モデルって異様な人気じゃん。

特にAIR JORDAN IVが好きな人にはぜひAIR FLIGHT 89もオススメしたい!!

歴史というか、ストーリーを知ってから履くのもオツですよー。

あぁ、タンがメッシュだったらもっとブチ上がったんだけどなぁ。。。

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