国内約200足と言われるBEAMS Tが手掛けたPOPなシューズです。
【N9000 BEAMS T】
今回もBEAMS Tの新井さんにお話を伺いましたよ。
この"benetton"にしようって言ったのは新井さんなの?
「僕と相方です(笑)」
「先ずはなんかイタリアっぽさというか。まぁ、何の関わりも無かったんだよね、BEAMSとdiadoraって」
「(結果的にコンセプトが)90s好きになっちゃったんっすよね。90s好きというか、コンセプトをすごく大切にしたいとか、(そういう)セットから入っちゃったっす」
「(別注を)diadoraってなった時に、先ずはdiadoraのこのN9000がいつのモデルか?から始まって、90年リリース?90年に何があったか?イタリアで?且つ、僕ら本当に90sファッション好きなんで、その当時のイタリアのファッション?その当時の日本はどうだったか?という(流れで)」
1990年!!
「そしたらけっこう画像検索だけでもbenettonがダーッと出てくるんですよ。僕の好きだったカラフルな。且つ、鈴鹿サーキットで日本GPでベネトンチームが優勝したんですよ。日本で!!」
「(そんなカラフルなbenettonが)日本でも当時盛り上がっていて。その時のbenettonが良くって」
「だからbenetton当時大好きだったし、BEAMS T、"bT"にしたらbenettonにも掛かるなぁって」
(モチーフが)benettonって(正式に)言ってるの?
「言ってないです。ただ、90年代に盛り上がったファションアイコンということは謳ってますけど・・・」
オモチャ感が良いよね。
「そうです。実はbenettonのバッグから(インスピレーションを)取ったんですよ」
そういうバッグがあるの?
「あるんです。こういうところ(アッパーのブランドライン)をスケルトンにしたんですけど、青に見えるんですけど、実は透明なんですよ。地の色を出しているんですけど。これbenttonのバッグも同じ様なモノがあって。プラパーツに地の色を通して"benetton"って」
これスケルトンなんだ!言われないとわかんないね。
「1990年でbenettonで(検索を)やるとこういうの(F1マシーン)が出てくるんです。これをイメージして。年が1年でも変わっちゃうとキャメルなんですよ。キャメルだったりマイルドセブンのマシーンになっちゃってるっす」
なるほどねー!!
「ルコックで僕はスノービーチをやって。90sラルフローレンをやった。diadoraまで90sラルフローレンでやろうとしたんすけど、そのネタは(後々のために)温めたいです。違うブランド、ラルフローレンではなくてbenetton。イタリアブランドでイタリアのシーン、日本のシーン、全部イタリアにしたかったんです。イタリアブランドでイタリアを表現してみたというか、僕の好きだった、しかも、こんなにオモチャっぽいdiadora、今まで無かったんで、敢えて(出しました)」
今はどっちかと言うと、単色だったり、ちょっとこう抑えめの方が多分、シーンはノッてるよね?
「そうです。そんなのは別に接客しなくてもストーリーが無くても売れるんっすよ。黙ってでも。勝手に売れてくれるじゃないですか、靴屋に行けば。なんかそういうのに、ちょっと僕は飽き飽きじゃないですけど、もちろんそれはファッションにすごく合わせやすいですけど、なんかそういう時代にこういうのがあったら逆に目立つんじゃないのっていう、変態(スニ好きのこと)が買ってくれるんじゃないのかなぁ(笑)」
レザーだったらどうなったかな?
「高かったです。もちろん(案は)出しました、レザーで」
値段が合わない?
「値段が合わないっす」
メッシュにしたからオモチャ感出たんだね。
「そう!そうなんです。アッパーをメッシュにしたことでなんか良かったなぁって。結果論っすよ(笑)」
「シューレースを一応デフォを白にしましたけど、あとプラス2本。普通の平の素材で青とグリーンを付けたんですけど、別にこれ何色でも合わせやすいというか、もちろん赤でも良いし、黄色入れて貰っても良いし。今すごくシューレース余るじゃないですか。他の別注とかで色んなの。もしそういうもので代用が、そういうところで活きて貰えれば」
ロープは考えなかったの?
「ロープは考えなかった」
「おバカな靴が一足diadoraから出ても良いのかなって思っちゃったっす。だって他の靴かっこ良すぎるもん(笑)」
「今、こうカラーで遊んでいるモノってやっぱ無いじゃないですか。それは良くも悪くも白黒、モノトーン、落ち着いたカラーの時代じゃないですか。ただ僕ら(BEAMS T)がそれを作ってもね。それはBEAMSの大きな母体でやれば良い」
「Vintage benettonマニアのコミュニティってのもあるそうなんです。そういう人たちにすごく刺さってくれてて。コレを待っていたよ!みたいな感じで」
「イタリアの靴、イタリアのブランド、メイドインイタリーで、且つ、日本で起きた当時を詰め込んでというところで、まぁ、日本だけどメイドインイタリーを強引に(笑)っていう感じなんすよ」
僕にとってのbenettonはコンドームなんだけど?(笑)
「もちろんでございます。オカモトですよね。まぁ、世話になったっすもんね(笑)」
(ホントはモチーフが)こっちなんじゃないですか?(笑)
「こっちの方が面白いっすね。後付で(笑)」
「良かったなって思います。トータルして。でも、どんな別注だって賛否両論あるじゃないですか。否が多くても僕は良いなぁと思って」
「でも、意外と履いたらしっくり来たんすよ」
「バカ(履き仕様)にすることも出来たけど、ちょっとキツイじゃないですか。バカ過ぎちゃって。かっこいいdiadoraが多かったんで、かわいいdiadoraとかオモチャっぽくね、そういう感じなんです」
ちょっと書けない話もあったけど、作り手のお話って面白いですね!!
オマケのネタね。
このヒール、左はPOPなdiadoraロゴ。
右は"bT"になってますね。
↑にも書いたけど、この"bT"は"BEAMS T"と"benetton"のダブルミーニングになっています。
ここまでは普通の話。
よーく見ると、"b"は"benetton"ロゴのフォント「風」になっていて、
"T"は"BEAMS T"ロゴのフォントになってるんだよ。
あぁ、ストーリーのあるスニって素晴らしいっ!!
今後のBEAMSのスニーカーが楽しみですねー。
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